摘み採られた海苔は、すぐに作業場に運ばれて製品に加工される。加工場でよく洗い、ミンチにかけ、海苔すき、乾燥、海苔はぎ、選別の工程を経て、最終的に100枚毎の束にします。これらの作業は、全自動の乾燥海苔製造機により、数時間で次々と製品となって出てくる。乾燥海苔のサイズは横と決められており、枚の束で約300gとなるように常に機械を調節しながらの作業となります。 |
1821年頃、江戸の海苔問屋、近江屋甚兵衛によって小糸川周辺に海苔養殖が伝えられ、それから広く房総に海苔養殖が伝わり、行われるようになりました。幾多の困難や失敗を乗り越えて広まっていった海苔養殖でしたが、現在のような安定した高い収穫を得られるようになり、海苔養殖がしっかりと根づくには、富津の人平野武治郎の登場を待たなければなりませんでした。
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